情報基盤 (RE-CODE)
地域の将来像を描くとき、地域の現状、現在地を正しく認識することが初めの一歩となり、研究開発課題1で提案する先制的LCMの実行やロードマップ作成などの具体的な行動につながります。そのためには、現状における資源ポテンシャルやエネルギー需要など地域の資源や産業特性を整理するとともに、それらを最大限に活かせる持続可能な技術やシステムはどのようなものがあるか、情報に「アクセス」できることが大切です。しかしながら、そのようなデータや情報はまとまりなく分散していて、政策決定者などの実務担当者にとっても研究者にとっても、利用しづらく、十分に活用しきれていない、または多大な時間や労力を要するといった課題があります。
そこで、研究開発課題3では、データの蓄積、更新とともに、検索、可視化により「地域と技術のマッチング」が可能となる情報基盤「RE-CODE」を開発し、地域に適した技術オプションの選択や先制的LCMを誰でも利用できる環境を整備します。RE-CODEはデータの集約管理だけでなく、開発途上の技術に対してもシミュレーションに基づいて環境や地域経済への影響を評価・可視化することにより、立場の異なるステークホルダーが、地域の未来に向けて建設的な議論を行うことをサポートし、Co-JUNKANを加速します。
RE-CODEは https://re-code.app/ にて、順次開発を進めながらウェブアプリケーションとして公開していきます。
(参考資料)兼松祐一郎(2023)地域と技術を繋ぎ,社会実装を加速する情報基盤の開発, 化学工学, vol.87, No.9, pp.387-390