2023

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佐渡に東京大学と芝浦工業大学の研究室がオープンしました

2023年6月4日 佐渡島(新潟県 佐渡市)

東京大学未来ビジョン研究センターと芝浦工業大学地域共創基盤研究センターのサテライト研究室が佐渡市にある学校蔵にオープンしました。 佐渡市は環境省が進める「脱炭素先行地域」にいちはやく選定され、離島特有のエネルギー問題と地域課題の解決に向けて、産学公連携による様々なプロジェクトを推進しています。脱炭素に向けた取組みが地域内外から注目される中、東京大学と芝浦工業大学が研究の実践の場として研究室を開設したことで、地域に根差した研究活動がさらに発展するだけでなく、地域内外に向けた研究成果の発信などコミュニケーションハブとしての機能が強化されることが期待されています。

東京大学は、10年来、再生エネルギーを活用した「オール佐渡産」の酒造りに関する研究を地元企業、尾畑酒造と共同で進めてきました。地域資源を活用することによる社会経済への波及効果を科学的に分析・評価し、酒造産業のカーボンニュートラル化と製品の差別化、地域のブランド力強化につなげていこうとするものです。

一方、芝浦工業大学も、長年にわたり佐渡市で人材育成と地域産業振興に関わるプロジェクトに取り組んできました。昨年には佐渡市と芝浦工業大学で包括的連携協定が締結され、芝浦工業大学の強みである、建築・ものづくり系の専門性を活かし、デジタル・ファブリケーション(3Dプリンターなどコンピュータと工作機械を接続し、コンピュータでデザインしたデジタルデータを使ってものづくりを行う技術)の装置や、デジタルコミュニケーションツールを設置して、佐渡と豊洲キャンパスで同時にモノづくりワークショップを実施することにより、地域内外の交流をさらに活性化させたい考えです。

佐渡市は地域サテライトとしてCo-JUNKANプラットフォーム研究拠点に参画しており、これまでも地域ワークショップを多数開催してきました。Co-JUNKANプラットフォーム研究拠点では、引き続き佐渡市のビヨンド・“ゼロカーボン”に向けた自律的な取り組みをワークショップや研究活動、人材交流を通じて支援していきます。

学校蔵について:学校蔵は、廃校になった小学校を酒蔵として再生した場所で、地元で創業130年以上の歴史のある尾畑酒造が運営しています。佐渡の材料と佐渡のエネルギー(太陽光発電)を活用して、100%佐渡産にこだわりながらサステナブルなお酒を製造するほか、人材育成にも力を入れています。
https://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura/

関連リンク:
PR TIMESプレスリリース(尾畑酒造)Link
新潟日報Link
東京大学未来ビジョン研究センター>トピックス>ニュースリリースLink
芝浦工業大学>ニュースLink

学校蔵にオープンした東京大学と芝浦工業大学の研究室

廃校を活用した酒蔵「学校蔵」とその中に新しく開設した東京大学と芝浦工業大学の研究室

オープニングセレモニー

テープカットセレモニー:左から 尾畑酒造 平島社長、佐渡市 渡辺市長、芝浦工業大学 栗島教授、東京大学 福士教授

取材にこたえる菊池PLと栗島課題2リーダー

インタビューにこたえる菊池PL(左)と栗島課題2リーダー(右)